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2025-03-26

変わりゆく桜の開花 – 温暖化がもたらす影響

変わりゆく桜の開花 – 温暖化がもたらす影響
かつて桜といえば、入学式の風景と重なるものでした。
しかし、今では3月に咲くのが当たり前となり、桜の開花時期は大きく変化しています。
かつては九州から関東、東北へと順を追って開花していた 桜前線も、近年では東京が九州よりも先に開花することがあるほどです。
2020年には、観測史上初めて福島県のソメイヨシノが鹿児島県よりも早く開花 するという逆転現象が起こりました

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

桜の花芽(将来花となる芽)は前年の夏に形成 され、晩秋から初冬にかけて 休眠 に入ります。そして、冬の間に 一定期間の厳しい寒さ(低温刺激) を受けることで休眠が解除され(休眠打破)、成長を再開し、春に開花します。

桜の成長には 3〜10℃前後の低温が必要 ですが、地球温暖化が進むと 暖かい地域では十分な休眠打破が行われず、開花が遅れる という現象が発生します。つまり、単に気温が高ければ早く咲くわけではないのです。

このまま温暖化が進めば、 九州の一部地域では桜が開花しなくなる可能性も指摘されています。桜の開花は、日本の春を象徴する風景の一つ。美しい桜を未来に残すためにも、温暖化対策は私たち一人ひとりの身近な取り組みから始めることが大切です。


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